命の大切さ伝える 明野中山岸校長が闘病経験語る

命の大切さ伝える 明野中山岸校長が闘病経験語る
4年間の闘病生活を振り返る山岸校長

 苫小牧明野中学校(山岸弘昇校長)はこのほど、全校生徒約240人を対象にした道徳の授業を行った。2010年に急性骨髄性白血病を発症し、4年間の闘病を経験した山岸校長(50)が命の大切さを伝えた。

 山岸校長は発症時、違う中学校に勤務し、引率していた修学旅行先で容体が悪化して緊急入院した。闘病後に職場復帰してからは、生徒に生きることについて考えてもらおうと、毎年、赴任校で自身の体験を語る授業をしている。

 この日は自身の病気について、中学2年で習う血液の成分に触れながら説明した。発症時は幼子のいる父でもあり、わが子にせめて家族写真だけでも残そうと入院生活中に撮影していた写真も見せた。手術後に体重が激減したことなどが分かる写真は、闘病の厳しさを物語っていた。抗がん剤を使用した時には副作用で口いっぱいに口内炎ができ、「水を飲むのも痛かった」と伝えた。

 2度の再発に見舞われながらも、14年に職場復帰。治療や手術には、献血による輸血や骨髄ドナーなど多くの人の助けを必要としたと言い「命のボランティアのおかげで、私の命はきょうもつながっている」と強調した。「生きているからこそわが子の成長を見られ、(明野中の)皆さんとも出会えて感謝している」と思いを語ると、目頭を押さえる生徒もいた。

 3年の桜井寧音さん(15)は「命の重さを深く考えた。私も人を救えたり、助けてもらえたりするように、将来は献血の協力をしたい」と話していた。

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