川崎近海汽船 室蘭―八戸間来月末で休止へ 苫小牧港に航路集約 関係者は動向注視

川崎近海汽船 室蘭―八戸間来月末で休止へ 苫小牧港に航路集約 関係者は動向注視

 川崎近海汽船(東京)は3日までに、室蘭―八戸(青森)間のフェリー航路を12月末で休止する方針を固め、室蘭市など関係者との協議を開始した。休止すれば同社の航路は苫小牧―八戸間に集約されることとなり、苫小牧港の港湾関係者は動向を注視している。

 同社によると、フェリーは苫小牧―八戸間を1日4往復しているが、北海道と東北を結ぶ新たなルートとして2018年6月に室蘭―宮古(岩手)航路を新設した。利用客の選択の幅を広げ、物流や観光産業に新たな流れを創出する狙いだったが、貨物トラックの乗船が定着せず、同航路を休止して20年4月から室蘭―八戸航路に改編していた。

 室蘭―八戸間ではトラックの取り込みを強化したが、原油価格高騰による燃料コストの大幅上昇に加え、新型コロナウイルスによる旅客需要減の長期化で収支が厳しいという。運航船の老朽化も進み、同社フェリー部は「室蘭市から航路の存続を望まれたが、継続は困難と判断した」と説明。22年1月4日以降の新規予約を停止している。

 室蘭と東北を結ぶ航路の休止で、同社のフェリー航路は苫小牧に集約される。苫小牧港に航路を持つ他の3社(太平洋フェリー、商船三井フェリー、新日本海フェリー)はいずれも自社の貨物や旅客に大きな影響はないとみているが、苫小牧港管理組合の平沢充成専任副管理者は「どの航路を利用するかは荷主が選ぶことになるが、苫小牧港のフェリーは北海道―本州間の内航貨物を運ぶ重要な役割を持つ」と述べ、同港の貨物取扱量増加に向けた施策を推進する考え。

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