高校駅伝全道大会で3人区間賞-道栄男女3位入賞に貢献

男子の部で区間賞に輝いた森(右)と桶谷

 北海道栄高校駅伝部に所属する男子の森春樹(3年)=苫小牧明倫中卒=、桶谷優太(同)=八雲落部中卒=、女子の松木七光(2年)=苫小牧開成中卒=が、10月23日に北斗市内で行われた北海道高校駅伝競走大会で区間賞に輝いた。それぞれ持てる力を発揮し、チームのアベック3位入賞に貢献した。

 男女の優勝校に与えられる全国高校駅伝(12月、京都市)切符を懸けた一戦には男子30チーム、女子20チームが出場。男子は7区間42・195キロ、女子は5区間21・0975キロをたすきリレーした。

 男子1区10キロで30分5秒と2位に1分以上の差をつけた森。過去2回は3区(約8キロ)でライバル札幌山の手の外国人留学生と火花を散らしたが、今回は直前に藤本雄大(3年)がけがで離脱したため急きょ1区に抜てきされた。

 事前のコース試走もなくぶっつけ本番の状態だったが、そこはトラック1万メートルで28分44秒97の道高校記録を持つ実力者。「少しでも山の手との差を広げたい」と強烈な向かい風が吹く中で力走した。役割を十二分に果たしたが「最低でも1分半はリードしたかった。後悔のほうが強い」。男子は8年ぶりに2位以上を逃した。「この悔しさをばねにしてほしい」と後輩たちにエールを送る。

 桶谷は7区5キロを14分56秒で走った。大会2週間ほど前から徐々に調子が上向き「区間賞を狙える自信があった。個人としての結果には満足」と笑顔を見せた。

 準優勝した東海大札幌と2秒差でたすきを受けた。2キロ付近で一度前に出たが、その後は一進一退の攻防を繰り広げ、残り400メートルほどで再び抜き返された。それでもトラック競技では出せなかった5000メートル14分台を大一番で達成。今大会を最後に陸上競技からは退き、大学進学に向けて勉強に励むという。

 2010年以来11年ぶりに女子の部出場を果たした道栄のエースとして、1区6キロを担った松木。石川苺(旭川龍谷)ら同級生のライバルを突き放し、20分45秒の1位でたすきをつなげた。

 「大会前の調整から調子は良さそうだったが、1位を取ったのはびっくり」と駅伝部の櫻庭洋樹部長は目を丸くする。7月に1500メートル、3000メートルのトラック2種目で全国高校総体(福井県)に出場するなど着実に力を付けている。来年の大会でさらなる好成績が期待できそうだ。

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