幸せホルモン

幸せホルモン

 本紙「暮らし」面で連載の「知ってる? 幸せホルモン」(毎週木曜日)がなかなか面白い。心理学を専門とする桜美林大教授の山口創さんの執筆で、幸せホルモンが何であるかという解説とともに、「幸せ」を感じるためのちょっとした工夫を紹介している。

 連載は10月14日に始まり、12月23日まで11回を予定。山口さんによると、幸せホルモンは1906年に英国の脳科学者が発見した神経伝達物質オキシトシンの別名。「絆ホルモン」「愛情ホルモン」とも呼ばれ、それが脳から分泌されると、人との信頼度が高まり、親密な関係を築いたり、不安やストレスを軽減させたりするという。

 オキシトシンは、普段の生活の中で感謝する心や相手を思いやる気持ちを持つことで分泌され、何よりもスキンシップをとることが一番なのだそうだ。母親が抱いている赤ちゃんに声掛けしたり、赤ちゃんと見詰め合ったりするだけで、母親にも赤ちゃんにもオキシトシンが分泌され、深い絆で結ばれる。飼い犬をなでた場合でも、飼い主と犬の双方が「幸せな気分になる」同じ効果があるという。

 コロナ禍で私たちはさまざまな行動制限や自粛を強いられてきたが、感染者減少でこれまで直接会えなかった人とスキンシップをとれるようになった喜びは大きい。感染「第6波」への警戒からマスク着用、手洗いは継続必須だが、幸せホルモンがいつまでも町なかのあちこちにあふれることを願う。(教)

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