苫小牧市は防災減災対策の一環として、市が管理する河川に堆積した土砂を取り除く浚渫(しゅんせつ)事業を今年度から集中的に進めている。2024年度までに市内13河川(計約20キロ)の計2万1000立方メートルの土砂を撤去する計画。今年度は日新川や錦岡川など7河川(計約7キロ)の土砂約4500立方メートルを取り除き、河川の流下能力を確保して安全、安心な市民生活につなげる考えだ。
同事業は、近年相次ぐ河川氾濫など大規模な浸水被害を踏まえ、総務省が20~24年度の事業期間で創設した緊急浚渫推進事業債を財源に活用。事業費全額を地方債で充当でき、交付税措置も一部見込めるため、「財政上のメリットが大きい」(市維持課)という。
市が管理する33河川のうち、人家などへの危険度や川底の土砂の堆積状況をはじめ、地域要望も勘案した上で、対象を▽樽前川▽覚生川▽錦岡川▽小糸魚川▽小泉の沢川▽ポン樽前川▽小泉の沢川支川▽日新川▽豊木川▽丹治沼川▽旧勇払川▽柏原1号川▽柏原2号川―の13河川に絞り、堆積土砂管理計画を作成。今年度は約4000万円の事業費で、市街地に近い7河川から手掛ける。24年度までに総額1億6000万円を掛けて全13河川の土砂を重機で撤去する他、川の流れを阻害する樹木の処理にも取り組む。
川底の土砂の撤去はこれまで市単独の一般財源から事業費を捻出。20年度は1000万円で3河川にとどまっていた。市維持課は「今回、集中的に取り組むことで、流下能力を本来の状況まで回復させ、河川氾濫や大規模な浸水被害を防ぎたい」と力を込める。
















