新型コロナウイルス流行下、密を避けて手軽に楽しめるレジャーとして岸壁で海釣りを楽しむ人が増える中、白老港(白老町石山)で車ごと海中転落する事故が後を絶たない。今年も2件の事故で3人が死亡しており、苫小牧署など関係機関・団体が注意喚起している。
同署によると、今月3日、同港の岸壁から軽乗用車が海中転落し、車内にいた町内の70代男性と80代女性の夫婦が亡くなった。70代男性が車をバックさせる際、運転操作ミスで車止めを乗り越えて落ちたとみられる。
同港では今年1月にも恵庭市の70代男性、2017年1月には白老町の80代男性がそれぞれ車ごと海中転落して死亡している。
同港は原則、関係者以外立ち入り禁止で、港内23カ所に看板設置。白老港港湾管理事務所の担当者は「港での釣りは禁止であることを知ってほしい」と訴え、「荷役作業の妨げにもなっている」と頭を抱える。
3日の事故を受け、苫小牧署は10日、現場診断を実施。いぶり中央漁業協同組合白老支所の職員らを含む13人で再発防止策を話し合った。
同町は12月の広報誌で改めて港内での釣り禁止を訴えることや、新たな立ち入り禁止看板の設置などを決定。参加者から「現場周辺に黄色いラインを引き、視覚的に注意喚起するのはどうか」といった意見も出された。
同署交通第1課の葛西直人課長は「立ち入り禁止区域に入らないこと、車は海に近づけず、(岩壁と)平行に駐車することを徹底させたい」と述べた。
一方、苫小牧港では、16年~20年の5年間で10人が海中転落(車ごと以外を含む)し、4人が亡くなっている。
苫小牧海上保安署の中村敦次長は秋~冬は急速に水温が低下し、海に落ちると命に関わると強調。「救命胴衣や滑りにくい靴の着用は必須で、夜間は足元に一層の注意を払ってほしい」と呼び掛ける。
同署はライフジャケットの常時着用に加え、スマートフォンのGPS(全地球測位システム)機能をオンにするなどの対策も求める。
















