苫小牧市の空手道場、志濤館の小川柊太(啓明中1年)と塩野谷琉輝(緑陵中3年)、塩野谷麗花(澄川小3年)の3人が今春の第5回全日本空手道松涛館北海道選手権大会で好成績を残し、13日に東京都で行われる第7回全国空手道選手権大会に出場する。
小川は中学1年男子組手で優勝した。伊藤恵介(北海道松濤明武会)との決勝では互いにポイントが入らない接戦となったが、残り約20秒で小川の中段突きが決まった。「相手が攻めてくるタイミングに合わせた」
この大会では突き技が多くなったため、全国大会に向けては「間合いを詰めた後に突きだけでなく、蹴り技も出せるように練習している」という。
小学年代で出場した全国大会はすべて初戦敗退。「今回はポイントを取られないような立ち回りをしてメダルを目指したい」と意気込んでいる。
塩野谷琉輝は中学2・3年男子組手の準決勝で山口拓海(小松道場)に敗れたが、3位決定戦で勝利してメダルを獲得した。
準決勝では中段突きを決められて敗戦。「上段を攻めた隙を狙われた」と振り返る。身長180センチの体格を生かせる蹴り技の強化に励み、裏回し蹴りでポイント奪取を狙う。「全国大会では、まず1勝。さらにベスト4を目指して戦う」と抱負を語った。
塩野谷麗花は小学3・4年女子組手で3位。蹴り技を中心に攻めるスタイルを貫き、初の全国切符を手にした。「全国大会でメダルを取る」と息巻く。
2月に行われた北海道空手道連盟の強化選手の選考会に合格した逸材。志濤館の金澤薫館長は「スピードと柔軟性のある選手。全国大会でも持てる力を存分に出してほしい」と期待を込めた。

















