東胆振で新型コロナウイルスの新規感染者ゼロが続いているが、苫小牧市医師会(沖一郎会長)は「第6波」の到来を見据えながら対策を進めている。岸田文雄首相がコロナ対策でPCR検査の拡充、ワクチン3回目接種、医療体制強化を掲げる中、東胆振の現状はどうなっているのか、沖会長に聞いた。
―PCR検査について。
「昨年は11月からインフルエンザ(以下インフル)との同時流行に備え、PCR検査センターの機能を拡充し、発熱検査センター(と小児発熱検査センター)を開設したが、インフルがほとんどなかった。このため今年は現PCR検査センターのまま、コロナとインフルを検査できるようにする。まだインフルは流行していないが、いつでも対応できる」
―ワクチン3回目接種は12月から、医療機関の個別接種で展開する。
「国は3回目までの接種方針しか示していないが、将来は他のワクチンのような通年対応も考えられる。医師会内でアンケート調査しているが、できるだけ多くの医療機関で受け入れたい。(個別接種が49医療機関だった)1、2回目接種は予約の集中もあった。(来年2月から一般市民が対象になれば)月2万人近くになるので、シミュレーションをしっかりし、市民に迷惑を掛けないよう対応したい。状況によっては集団接種、職域接種の検討も考えられる」
―11月末で終えるワクチン1、2回目接種は、最終接種率(12歳以上)が8割を超えそう。
「1、2回目をまだ接種していない人のため、12月からハスカッププラザ(市保健センター)で『フォローアップ接種』を行うが、10日から予約が入っている。接種者、未接種者を検査すると、抗体の有無は歴然としている。できるだけ多くの方にワクチンを接種してもらいたい」
―岸田首相は10日の会見で、コロナ病床を3割増しする方針を示すなど、医療提供体制の強化も急務だ。
「(東胆振のコロナ病床は最大、市立病院が24床、日翔病院が疑似症患者用を含めて10床で)最近の『第5波』では入院が必要な人に医療を不足なく提供できたが、『第6波』へのさらなる備えは大事。市や保健所と連携しながら、東胆振地域の増床、自宅療養者への往診対応、PCR検査の場所拡大など、考えていきたい」
―市民にメッセージを。
「医師会は『第6波』が来ても安心できる体制を、市や保健所とつくっていくが、感染拡大を防ぐには一人一人の意識が大事。ワクチン接種は、重症化を防ぐ効果はあるが、感染しないわけではない。マスクの着用など、自分ができるコロナ対策の徹底を、まだ続けてほしい」
















