コロナ優先 未達成3割強 患者積極受け入れを評価 市立病院新改革プラン20年度報告書

コロナ優先 未達成3割強 患者積極受け入れを評価 市立病院新改革プラン20年度報告書

 苫小牧市立病院新改革プラン評価委員会(豊田健一委員長)は18日、市立病院新改革プラン(2016~20年度)の締めくくりになる20年度の達成状況を評価した報告書を市に提出した。全体の3割強に当たる22項目を目標未達成の「C」と厳しく評価したが、新型コロナウイルス感染対応を優先した結果で、同委員会も「公的医療機関の役割を十分に果たし、存在意義を明確にした」と強調した。

 収支改善や経費削減、医療機能など目標を設定した65項目について、A~Eの5段階で評価した。目標を大きく上回り付加価値もある「A」が18項目、目標達成の「B」が21項目、取り組んでいるが未達成の「C」が22項目と最多だった。取り組んでいない「D」、検討もしていない「E」はゼロ。4項目は数値化できず評価対象外になった。

 評価項目は前年度に引き続き、コロナの影響を大きく受けた。例えば「手術件数」「紹介患者数」「病床利用数」は目標を下回り「C」だったが、コロナ対応を優先し、通常診療を制限したため。逆に、医業収益の大幅な減収にもかかわらず、コロナ関連で国や道の補助金が入った結果、「経常収支比率」「資金不足比率」は「A」となった。

 豊田委員長、棒手由美子副委員長が市役所で、岩倉博文市長に報告書を手渡した。豊田委員長は「コロナで目標の達成は困難だが、コロナ患者を積極的に受け入れたことを評価したい」と述べた。また、コロナの影響により未策定の次期プランについて、「実効性あるプランの策定、経営改善のさらなる努力を」と期待を込めて注文を付けた。

 岩倉市長は「単年度ベースで見れば経営改善された」とし、原則独立採算の病院事業に「市としてもバックアップしていく」と述べた。

関連記事

最新記事

ランキング

一覧を見る

紙面ビューワー

紙面ビューワー画面

レッドイーグルス

一覧を見る