「5月14日の金曜日に新入社員が入りました。『いろいろな仕事をしてみたい』『文をたくさん書いてみたい』と言っていました。期待の大型新入社員です。新聞会社は最初4人しかいませんでした。なので、2人も入ってくれて、とてもうれしいです。みんなが一緒に書きたいと思う新聞を作りたいです」
安平早来小学校4年1組の学級新聞「光」第4号のトップニュースだ。「光」は本紙主催の学級新聞コンクールで、最高の苫小牧市教育長賞に輝いた。4年1組には「新聞会社」「遊び会社」といった会社活動があり、新聞会社は文字通り学級新聞を作る会社だ。この後、6月にも1人、9月にはさらに11人も入社している。
同コンクールも昨年はコロナ禍で中止したが、2年ぶりにまた心揺さぶられる新聞に出合った。次々と新入社員が入ってくるのは、新聞と新聞作りに励む社員がまさに光輝いているからだろう。より良い新聞を作るための努力もしている。その一つが読者アンケートだ。「文章は伝わりやすいですか」「よく読みたくなる見出しですか」「新聞全体は見やすいですか」―。
インターネットの時代でも、まだ新聞にやれることはある。2年前にも書いたが、学級新聞コンクールの作品を見るたび、そう思う。生まれたときにもう、当たり前にスマホがあった「デジタルネーティブ」の彼らでも、こんなに新聞作りに一生懸命になれるのだから。(吉)









