赤潮被害や原油高で仕入れ価格高騰、年末へ頭抱える市内飲食店、企業努力でおせちは据え置き

赤潮被害や原油高で仕入れ価格高騰、年末へ頭抱える市内飲食店、企業努力でおせちは据え置き
ウニやイクラ、ツブなど食材の仕入価格が高騰。苫小牧市内の飲食店は対応に苦慮している=魚徳

 太平洋沿岸で発生した赤潮の被害でウニやイクラの価格が高騰している。加えて原油高による輸送コストや食材仕入れ価格の上昇に、年末の書き入れ時を控えた苫小牧市内の飲食店は頭を抱える。本格化するおせち料理の商戦に向けても、価格を据え置いたり、新しいメニューを開発したりと、懸命な努力を続けている。

 春日町の魚徳では、赤潮で打撃を受けたウニやイクラ、ツブ、サケのほか、ホタテやカニの仕入れ値も上昇した。高い物で前年同期の2倍以上になり、榊収治代表は「中国で需要が増えたエビも高い。12月にかけてさらに上がる」と苦悩する。

 それでも、年末向けのすしにはウニを入れ、販売価格を据え置く。おせち料理も三段重4万円(税別)などこれまで通りの価格で、前年並みの予約数を確保する見通し。榊代表は「年末年始、多くの方においしく味わってもらいたい」と話し、経営努力で乗り切る考えだ。

 市内外で懐石料理店やラーメン店を経営するたいしょうグループ(双葉町)も、サケやシシャモ、アワビなどの仕入れ値が前年より3割ほど上がったという。おせち料理は三段重税込み2万9000円、二段重同2万円の据え置き価格で予約を受け付ける。

 牧雄二郎社長は「気候変動で魚が取れなくなっている。油が高くなり、輸送コストも上がった」としながらも「おせちは36年前から出している。お客さまの立場で考え、良い食材を使って作りたい」と語る。

 表町のグランドホテルニュー王子は、食用油やカニ、エビ、サケ、輸入肉などの仕入れが前年に比べ1~4割値上がりしたが、おせち料理の販売価格は上げない方針。今年から提携を始めた上村牧場(白老町)の白老牛を使ったフレンチおせち税込み3万5000円や、すき焼きセット同1万5000円をPRする。担当者は「リピーターが多く、前年並みの予約が入っている」と話している。

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