今月13、14の両日、苫小牧でアイスホッケー男子日本代表の二手対抗戦形式でアジアリーグオールスターゲームが行われ、より抜きの各チーム主軸級が「ブラック」「ホワイト」両軍として戦った。
ジャパンカップ途中の小休止期間中に代表が集められ、白鳥王子アイスアリーナで9日から合宿練習をした。その総仕上げの実戦で、今季就任したリック・キャリアー男子代表監督が査閲する中、選手たちが働きをアピールした。初戦は1―1からの延長戦で「黒」の人里茂樹選手(東北)が決勝弾を挙げ、2戦目も着実に先行した「黒」が「白」に勝利。選手各自持ち前の技量はゲーム随所に発揮されていた。合宿中のオンライン会見でキャリアー監督は今回集まった顔触れを「技術の高さやスピード、練習に取り組む姿勢は素晴らしい」と評価したが、判断・行動一連の守備と攻撃を切り替える動きの速さについての論評は「不十分」と指摘した。
「6強国」入りで存在感十分の女子の一方、今季世界ランキング登録国中で中位級の25位につけるメンズ代表の課題をカナダ人監督の眼力は見抜いた。それでも今回召集のメンバーは近い将来の代表基幹になるはず。国際的に逆境下の男たち個々が買われる「強み」をどれだけ伸ばしていくか注目している。
ジャパンカップは先週末に試合再開。代表合宿に9人も参加した前期首位のレッドイーグルスは今週末から横浜とホームの2連戦で奮戦に期待する。(谷)









