苫小牧市の拓勇東町内会(山端豊城会長)は、あしたの日本を創る協会やNHKなどが主催する今年度の「あしたのまち・くらしづくり活動賞」で振興奨励賞を受賞した。新型コロナウイルス禍で町内会活動の開催が危ぶまれる中、オンライン上のイベントとはがきなどアナログな手法を駆使した「ハイブリッド町内行事」で地域の絆を深めている姿が評価された。
全国271団体から応募があり、内閣総理大臣賞など四つの賞に8団体、振興奨励賞には20団体が選ばれた。道内の受賞は唯一。山端会長と佐藤一美副会長が24日、市役所の記者クラブを訪れ、「受賞は思ってもみなかったが、時代に合った活動が評価されたのでは」と笑顔を見せた。
同町内会は昨年、タブレット11台を導入し役員に配布。デジタル講習会も開き、コロナ禍でも役員同士がアイデアを共有しやすい環境づくりに取り組んだ。現在も役員会はオンライン会議システム「Zoom(ズーム)」で行っており、自宅から参加できるため子育て世代からも好評という。
デジタル化には苦労もあったが、「コロナ禍だからこそつながる努力をするべきだ、と役員たちが動いてくれた」と山端会長。佐藤副会長も「今こそ活動しなければ、町内会の存在意義がなくなってしまう」と使命感に燃える。
デジタルになじみのない高齢者らとは、はがきでイベントの参加募集などのやりとりをしている。はがき内に設けた「つぶやきコーナー」には感謝の言葉がつづられることが多く、「顔を合わせていなくても、やりとりの密度はこれまでよりも上がっている」と佐藤副会長は語る。
新興住宅街をエリアとする同町内会は会員の平均年齢が34歳。高校生も役員を務め、若者目線でイベントを立案・開催している。佐藤副会長は「デジタルネーティブの学生たちが、シニア世代に使い方を教える機会も持てたら」と期待する。今後もオンラインイベントを充実させていくといい、山端会長は「世代を超えた交流が新しい町内会の活動形態になれば」と抱負を述べた。
















