苫小牧西高校弓道部の岡部愛梨(2年)が第43回北海道高校弓道選抜大会南北海道大会兼第40回全国高校選抜大会南北海道地区予選会個人戦(10月、千歳市)で準優勝し、12月に茨城県で開かれる全国大会に出場する。初の全国大会に向けて「入賞できるようにベストを尽くしたい」と意気込んでいる。
岡部は8本の命中率で競う予選を突破し、決勝に進出。外した選手から脱落していく「射詰め競射」で3本連続で命中させ、2位だった。
決勝で10人中1番目に的に向かった岡部は「1本目に弱いけど、集中して臨むことができた」と勝因を語った。加藤雅一監督も「技術だけでなく腹が据わっている。開き直ってできたのが良かった」と評した。
苫小牧啓明中在学時は吹奏楽部に所属し、パーカッションを担った。スポーツ経験はなかったが「(入学時に)先輩の弓を引く姿に引かれた。思い描いた通りに矢が的に当たったときが楽しい」と魅力を見いだした。
矢を射るまでの8動作「射法八節」のうち、狙いを定めるために弓を引いた状態を維持する「会」(かい)にさらに磨きをかけて全国大会に挑む。岡部は「まだすぐ弓を離してしまう感覚がある。基本的な動作なので手を抜かず練習していきたい」。
加藤監督は「技術もメンタルもいいところまで成長している。全国大会では周りの雰囲気にのまれず、楽しみながら頑張ってほしい」とエールを送った。

















