苫郷文研が市民公開講座、元市長の鳥越さんが甲子園出場の体験をユーモア交え語る

苫郷文研が市民公開講座、元市長の鳥越さんが甲子園出場の体験をユーモア交え語る
前浜での暮らしなどを振り返る鳥越さん

 苫小牧郷土文化研究会(斎野伊知郎会長)は27日、苫小牧市美術博物館で元苫小牧市長の鳥越忠行さん(82)を講師に迎え、市民公開講座「前浜の暮らしと甲子園」を開いた。市民ら約60人を前に鳥越さんは戦中、戦後の前浜での漁師の生活や甲子園でのエピソードなどを披露した。

 1939年、元町の網元の次男として生まれ前浜で育った鳥越さんは苫小牧東高2年の時、所属していた野球部が苫小牧勢で初めて甲子園に出場。高校卒業後、市役所に就職し、市議を2期経験後、16年間市長を務めた。

 講話では幼い頃の漁師の暮らしについて「貧しかったが、前浜の定置網や沿岸の刺し網、遠洋漁業をしていたので食べることには不自由しなかった」と回顧。当時は前浜で泳ぐことが楽しみだったが、漁師には全く興味がなかったことも明かした。

 友人に誘われ入部した野球部は大敗続きだったが、無欲で臨んだ全道大会は順調に勝ち進み、甲子園出場を決めたと説明。約4万人の観衆が見守る中、鳥越さんは1本のヒットを打ったが「まぐれで打てた。これが唯一の自慢」と笑いを誘った。

 花園町の無職中村道明さん(74)は「ユーモアあふれるエピソードについ笑ってしまった」と笑顔だった。

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