がん撲滅を目指すチャリティーイベント、リレー・フォー・ライフ(RFL)のとまこまい実行委員会事務局長下村達也さん(68)=苫小牧市北光町=が、米国の対がん協会(ACS)から今年のがん経験者や支援者の代表「ヒーローズ・オブ・ホープ(希望のヒーロー)」に選ばれた。下村さんは「仲間や家族、一緒に歩んでくれる妻と共に受けるアワード(賞)」と笑顔だ。
ヒーローズ・オブ・ホープは人々に希望や勇気を与えながら、がんに立ち向かう経験者やがん征圧を訴える支援者の代表が対象。さらなる活躍に期待し、選出している。
がん経験者の下村さんはとまこまい実行委に2016年の立ち上げから事務局長として関わり、6年間でRFLを市や市議会、医師会、企業関係者と連携した取り組みに成長させた。
新型コロナウイルス流行を受け、20年からは従来のRFLに代わる新たな支援スタイルとしてスマートフォンを活用したセルフウオークリレーを独自に企画。苫小牧発祥の活動は全国的な広がりを見せつつある。
下村さんは、自身のヒーローズ・オブ・ホープ認定について「実行委の活動が評価された結果。続けてきただけの身で、名誉ある認定に値するのか戸惑っている」と謙虚だ。
とまこまい実行委の柳谷昭次郎実行委員長は「情熱ある努力家。取り組みへの理解と支援が市内に広がったのは下村さんの人柄でもある」と話す。
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下村さんがRFLを知ったのは08年の暮れ。友人が横浜市で開催されたイベントの動画を見せてくれたのがきっかけだ。1995年に先妻を乳がんで亡くし、「当時はがんから妻を救えなかったことを引きずっていた」と語る。トラックを支援者らと笑顔で歩くがん患者の映像に胸を打たれ、09年のRFLジャパンさいたまに初エントリー。その後毎年、首都圏のイベントに参加した。
転機は16年の古里・苫小牧でのRFL開催。同年以降、市内ではがん対策推進条例や受動喫煙防止条例が制定され、無料がん検診、がん教育なども進み、「がんと向き合う上で、追い風が吹き始めた」と振り返る。19年に前立腺がん(ステージ2)が見つかり、がん経験者となったが「患者の声を伝え、RFLのファンを増やしたい。ゴールを明確にし、行程を示すことが課題」と力強い。
日本対がん協会は10年から、ACSにヒーローズ・オブ・ホープの候補者を推薦し、過去11年間で34人が選ばれている。今年は30の国・地域から9カ国23人が認定され、国内では下村さんと埼玉県のがん経験者藤野信子さん、大阪府の支援者南野敬介さんの3人。
















