夏の間、まぶしかった起床の時間が、今はほとんど夜と変わらぬ暗さ。暗闇の中で郵便受けから朝刊を取り出して新しい一日が始まる。
きょうから12月。夜半からの雨が夜明けから風を伴って強まった。天気予報欄には斜めになった傘や雪だるまが何個も並んでいる。一年の最後の1カ月は一段と暗い波乱の幕開けだ。
新型コロナの動向から、いよいよ目が離せない。11月末にアフリカ大陸南部で確認された、ウイルスの新しい変異株の日本上陸がきのう、確認された。オミクロン株。ヨーロッパ各国や香港、オーストラリア、カナダなどの国や地域に次々と広がりたった1週間での日本到着。その感染の速さに驚かされる。前任者の後手後手を踏まえて矢継ぎ早の対策を打ち出し、「全世界から外国人の入国禁止措置」を早々に取った岸田新政権も追いつけない速さで日本が感染国の仲間入りをしてしまった。
飛行機の同乗者や濃厚接触者の感染状態によっては「爆発」の可能性もある。重症化の度合い、これまで接種されているワクチンの効力、年明けにも本格化する3回目の接種計画への影響など、まだ分からないことは多いものの、個々人の防衛や警戒の再点検は避けられない。
正月が迫る。久々の帰省はどうする、どうなる。10月以降の新規感染者の減少傾向に、子や孫の帰省を楽しみにしていた家庭も多いはず。わが家も数日中に最終決定が必要。孫の落胆の表情を思い浮かべながら。(水)









