忘年会まだまだ慎重姿勢 少人数、広い会場 開催へ模索 客足戻り始めた飲食店は期待

忘年会まだまだ慎重姿勢 少人数、広い会場 開催へ模索 客足戻り始めた飲食店は期待
カウンター席が埋まった居酒屋。週末のにぎわいを取り戻しつつある=ヤキトリダイニング以心伝心錦町本店

 12月の忘年会シーズンを迎え、苫小牧市内の繁華街ににぎわいが戻りつつある。市や企業には忘年会に慎重な意見が目立つものの、少人数での実施やホテルの利用など、新型コロナウイルスの感染防止対策を徹底した上で開催を模索しているところもある。一方で、新しい変異株「オミクロン株」が国内でも確認され、感染状況をギリギリまで見極める日々が続きそうだ。

 苫小牧市の職員数は、病院や消防も含めると約1800人に上る。コロナ以前は、部署や役職単位などで数十人から100人規模の忘年会や新年会も珍しくなかった。管理職の男性職員は「年末年始はまだ感染状況が不透明。大人数での飲食は慎重にならざるを得ない」と明かす。

 岩倉博文市長は11月22日の記者会見で「飲食店の窮状も分かるので、少人数の単位で出掛ける分には差し支えないと思うが、こちらから(職員に)積極的に出なさい―と言うつもりはない」との姿勢を示した。感染急拡大の場合は「何かしらのブレーキを掛けざるを得ない。感染防止が経済対策にもつながる」と理解を求めた。

 市内の大手企業はコロナ対策を最優先とし、忘年会は「原則自粛」か、従業員の「適切な判断」に委ねるのが主流。

 従業員3400人規模を誇るトヨタ自動車北海道(勇払)は、コロナ前から各職場単位で親睦を深めるスタイル。現在は感染防止の徹底を継続しており、忘年会は「原則自粛」という。担当者は「コロナはまだ油断できない」と話す。

 苫小牧ガス(末広町)は、忘年会などは「会社行事でやるには、まだ難しい」と判断したが、従業員に対して「夜のまち」の利用までは否定せず、少人数の飲食など基本的な対策を呼び掛ける。

 株式会社苫東(柏原)は市内ホテルでの忘年会を考えている。コロナ前は居酒屋で開いていたが、「密」を回避するため広い会場を確保し、参加予定者のワクチン接種も完了した。「(今は感染状況が)かなり落ち着いているが、コロナ前に戻ったわけではない。しっかりルールを守りたい」と強調している。

 一方、国の緊急事態制限が解除された10月以降、飲食店に客が戻り始めている。

 市内で飲食店6店を経営するTLCフードサービス(同錦町)は、コロナ前の7割ほどまで客足が戻り、週末の居酒屋は予約で埋まっているという。同社の谷口亮代表(43)は「昨年の12月はお通夜みたいだった。今年はだいぶよくなっている」と話す。

 ココカフェ(同)も、日によって忘年会や2次会の来店があり、約20席が埋まることもある。村上智恵店主(38)は「11月中旬からお客さんが戻っている。感染状況次第だが、12月も来てもらえるとありがたい」と期待を込めた。

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