自転車競技BMXの豊田和希(苫小牧西高1年)は、10月に開かれたオンラインコンテスト「フラットクイーンズ」のプロクラスで準優勝した。初の国外大会出場。「目指していた優勝とはならず悔しいけど、今持っている力の100%を見てもらうことができた」と語った。
コンテストは平面でトリック(技)を繰り出すフラットランド種目。トリックを収めた1分45秒の動画を審査員が評価した。レベル別で3部門に分かれ、豊田は世界各国から11人が出場した最上位のプロクラスに出場した。9月に行われた予選で豊田は2位通過。10月下旬に写真投稿サイト「インスタグラム」で決勝の結果が発表され、ブラジルの選手に次ぐ準優勝に輝いた。
難度やオリジナリティー、バリエーションなどの要素で審査された。豊田は予選の動画で7種類のトリックを織り交ぜながら車体を1回転させる「アラウンド・ザ・ワールド」を披露。決勝ではアラウンド・ザ・ワールドのほか、前輪を浮かせて体の重心移動だけで回転する「ロンモアスピン」などの大技を盛り込んだ。
堂々の結果だったが、「100点満点中70点」と自己評価はそれほど高くなかった。前後輪のどちらかを浮かせた状態でタイヤを足で蹴って移動させる「スカッフ」を使わないスタイルを理想としていて、「まだスカッフに頼る部分が大きいので、極力使わずに体の重心移動でトリックをこなせるようになりたい」と話す。
広島県で開かれる世界大会を来年3月に控えている。上位進出のために、ペダルに足を置いてスピンする「ペダルロンモアスピン」を練習中。「特にバランス感覚が求められるトリック。完成度を高めて次の大会では優勝を狙いたい」と意気込みを語った。

















