厳しい経営環境も増収 コロナ禍受診控え改善 前年比1・6%増44億1600万円 市立病院上半期

厳しい経営環境も増収 コロナ禍受診控え改善 前年比1・6%増44億1600万円 市立病院上半期

 東胆振唯一の感染症指定医療機関、苫小牧市立病院の今年度上半期(4~9月)の収益は、前年度同期比1・6%増の約44億1600万円だった。新型コロナウイルス感染者受け入れで一般病棟を一部閉じて厳しい経営環境は続くが、市民の受診控えがやや解消され、前年度より改善された。今後の感染状況によっては減益の可能性もあるが、道補助の活用で全額補塡(ほてん)される予定だ。

 8日の市議会厚生委員会(宇多春美委員長)で市が報告した。

 同病院は感染症病床4床のところ、コロナ禍で道の要請に基づいてさみだれ式に増床。今年5月21日~10月18日は最大24床を確保し、マンパワー確保のため一般病棟3棟を休止。10月19日からは感染症病床を13床に縮小したが、2棟の休止を続けている。昨年からの累計で11月末現在、コロナ感染者を311人、感染疑いの疑似症患者を182人、それぞれ入院で受け入れた。

 このため一般の患者数は減少傾向が続き、上半期は前年度同期比3・4%減の14万1803人。内訳は入院患者が同12・8%減の4万2045人、外来患者が同1・1%増の9万9758人。昨年は未知のコロナへの不安から、外出や受診を控える動きが目立ったが、今年は解消されつつあるようだ。

 外来患者の戻りによって経営状況も改善し、外来収益は同9・7%増の14億9700万円と回復基調。入院収益は病棟休止の影響により、同2・1%減の約29億1900万円だが、10月以降は1病棟の再開により、不急の検査や手術による入院の一部制限を緩和しており、下半期の増収に期待が掛かる。

 ただ、コロナ流行前の2019年度上半期と比べると、患者数は20・5%(約3万6600人)、収益は9・4%(約4億5900万円)の減少と、厳しい環境に変わりはない。同病院は「収益減の場合は補助金が得られる見通し。感染症指定医療機関としての役割を果たしていく」と強調している。

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