苫小牧工業高校ハンドボール部が11月に室蘭市で開かれた室蘭支部新人大会で優勝、来年1月に札幌市で開かれる全道大会に出場する。8強入りを目標に掲げ、メンバーが道内の強豪校に挑む。
支部大会は4チームが出場、リーグ戦を展開した。静内に42―15、室蘭栄に31―16、室蘭工業に27―17と攻撃的な試合展開で全勝。要所で速攻が効果的に決まり、前半を6点ビハインドで折り返した室工戦は逆転でものにした。小田健介監督は「走ってシンプルな得点ができた」と評価した。
今夏の高校総体予選後に3年生が引退、部員は1、2年生13人となった。例年と比べ少なめのメンバーだが、モチベーションを高く持って練習に取り組んだ。主将には3年生の推薦でライトバックの黒澤拓真(2年)が選ばれた。「練習に真面目に取り組む姿勢は群を抜いている」と小田監督の期待も高い。黒澤は「初めての経験で不安はあるけど、率先して声を出してチームを盛り上げている」と意気込む。
正GKは上野悠真(2年)。ウトナイ中時代はサッカー部でGKの経験がある。166センチと小柄ながら、支部大会では持ち前の身体能力で好セーブを連発、「身長の低さを瞬発力でカバーしている」と優勝の原動力になった。
―守備力向上 「まずは1勝」を
今回の支部大会ではマークミスによる失点が目立ったという。小田監督は「コロナ禍での練習不足で連係がうまくいかなかった」と振り返る。フィジカル強化を守備力向上につなげ、全道大会ではベスト8を目標に据えている。黒澤主将は「体を当てて守れるように筋力を高めていきたい。まずは1勝できるように、大会まで練習を積んでいく」と力を込めた。

















