【アブダビ時事】自動車のF1シリーズ最終第22戦、アブダビ・グランプリ(GP)は12日、ヤス・マリーナ・サーキットで58周の決勝が行われ、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン(24)=オランダ=が今季10勝目を挙げ、参戦7年目で自身初のワールドチャンピオン(年間王者)に輝いた。
ホンダはエンジンを中心とするパワーユニット供給元として2015年から続けてきた第4期F1活動を今季限りで終えるが、30年ぶりのタイトルで締めくくった。
年間王者を争ったフェルスタッペンとルイス・ハミルトン(英国、メルセデス)は同点で最終戦へ。ポールポジションから出たフェルスタッペンはスタートでハミルトンにトップを奪われて苦戦。しかし、最終盤に事故でセーフティーカーが導入され、残り1周でレースが再開されると、フェルスタッペンがハミルトンを抜いて奇跡的に逆転した。
フェルスタッペンは通算20勝目。シーズン10勝以上は史上4人目でホンダ勢では初めて。ホンダエンジンは通算89勝目となり、アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は自己最高の4位に入賞した。
製造者部門はメルセデスが8連覇を飾り、レッドブル・ホンダは28ポイント差の2位で2冠はならなかった。最終戦2位のハミルトンは年間順位で8ポイント差の2位。8度目の年間王者を逃し、連覇は4で止まった。
ホンダは本業で四輪車の電動化に注力することなどを理由に、昨年10月に21年限りでF1活動を終えることを発表していた。
◇信じられない
マックス・フェルスタッペン 最後のラップでチャンスが来た。運が私の方に向いてくれた。信じられない。何と言っていいか分からない。

















