アルテン ワーケーション需要探る、モニターツアーの受け入れスタート

アルテンの景色をスマホのカメラで撮影するツアー参加者

 苫小牧市は14日、オートリゾート苫小牧アルテン(樽前)を拠点とした「ワーケーション」のモニターツアーの受け入れを始めた。観光地で休暇を楽しみながらテレワークをするワーケーションのツアーは初の試みで今年度、4回計画されている。初回は同日から2泊3日で東京都、神奈川県、福島県から計4社、4人が参加。市は需要開拓のヒントを探りつつ、新たなビジネス展開に期待を寄せる。

 新型コロナウイルス流行下でキャンプ人気が高まり、キャンプサイトを抱えるアルテンを生かした地域活性化策を探ろうと実証事業に乗り出した。

 アルテンは今年度、センターハウスの一部にしかなかった無線通信Wi―Fi(ワイファイ)エリアを拡大。ゆのみの湯、コテージ28棟など屋内施設すべてに加え、三つのキャンプサイトのうち、からまつサイトも新たにワイファイ利用を可能にした。

 この日、参加者に宿泊先として割り当てたログハウスやデッキハウスは、いずれもワイファイ接続ができ、初日から持参のノートパソコンで仕事に打ち込む参加者もいた。

 横浜市のIT企業のエンジニア春名孝介さん(28)は、緑に囲まれた景観に喜び「リフレッシュしながら仕事ができそう。作業効率がどれだけ上がるのか試したい」と話した。

 東京のIT企業の人事部門で働く川口ゆりさん(27)も「首都圏ではテレワークはかなり浸透している。都会を離れ、働きたいというニーズにアルテンは合いそう」と感想を述べた。

 同ツアーではぷらっとみなと市場や科学センターなどの見学のほか、氷上スポーツの体験など観光メニューも予定。観光に特化したコンサルティング会社で営業を担当する小早川薫さん(54)は、スマートフォンでキャンプ場内の様子をカメラに収めながら「苫小牧の空港からのアクセスの良さは魅力になると感じた」と笑顔を見せた。

 苫小牧商工会議所と苫小牧工業高等専門学校の協力を得て、意見交換の時間も設ける予定。福島県のコンサルティング会社に勤める永井章太さん(24)は「地元の人たちと話すことで苫小牧をより深く知ることできると思う。仕事の新たな展開につなげられたら」と期待を込めた。

 市は来年1、2月に残り3回のモニターツアーを実施。コロナ下で働き方が多様化する環境をチャンスと捉え、「苫小牧にあるコンテンツの魅力を高めていきたい」と意欲を見せる。

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