更新

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 運転免許証を持って約50年になる。その間、3~5年に1回更新を行い、現在は「ゴールド免許」を保有している。まあ年相応だろう。

 実は3回ほど反則金を払った経験がある。反省を込めて検挙された状況はよく覚えている。1回目は、赤ん坊が車内で大量のおもらしをし、早く自宅へ―と、前後を確認して追い越し禁止線をはみ出した時。後ろを走っていたのが覆面パトカーだった。最新のものは、通勤で通り慣れた交差点で。「まだ黄信号が続くはず」と進入した瞬間に信号が赤に変わった。最新と言っても20年以上前のことだ。

 警察庁は、高齢者による重大事故の増加を踏まえて来年度から75歳以上の人の免許更新時、過去3年間に11種類の違反を犯した人に、実車試験を義務付けるという。違反内容の筆頭は信号無視だ。2番目は逆走や反対車線へのはみ出し。自分の違反は軽微、事故は起こしてはいない―と心の中では思っていたが重大事故に結び付くという意味では十分に重大な違反だった。認知機能検査も見直される。

 手元にA4判の「高齢者講習終了証明書」がある。70歳以上の人は、これまでとは違い、座学の講習の他に詳細な視力検査と夜間視力の検査を受け、自動車学校の教習コースを走って評価を受ける。初めて受講し指導を受けて手にできた証明書だ。これを警察署などに提示すれば免許証を手にすることができるという。返納が難しいなら安全運転。ぜひ心掛けたい。(水)

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