北海道経済産業局は12月の道内経済概況を発表した。総括判断は、新型コロナウイルス感染症の影響により厳しい状況にあり、「持ち直しの動きに弱さが見られる」と2カ月連続で据え置いた。主要項目別では、生産活動など6項目を据え置いたが、観光を5カ月ぶりに上方修正した。
10月の道内経済指標を中心に11月以降の企業へのヒアリングを加味して判断した。先行きについては「感染症の影響、国際経済の動向を十分注視する必要がある」としている。
主要項目別では、観光を前月の「低迷している」から「一部に持ち直しの兆しが見られる」へ判断を引き上げた。10月の来道客数は前年同月比7・9%減と2カ月連続で前年を下回ったものの、企業からは「11月は自治体による宿泊助成のキャンペーンの効果もあり、道内客を中心に好調に推移した」(宿泊業)との声も。「10月は緊急事態宣言が解除され、ワクチン接種の効果もあったのか、幅広い年齢層で観光客の姿が見られた」(関係機関)との指摘も出ている。
生産活動は「弱い動きが見られる」と判断。2カ月連続で据え置いた。10月の鉱工業生産が前月比1・4%減と、3カ月連続で低下したため。一般機械工業など8業種は上昇したものの、鉄鋼業など7業種が低下した。
企業からは「自動車産業からの受注が減少したことから、特殊鉄鋼材の生産が減少した」(鉄鋼業)などの声が聞かれた。
個人消費は「一部に弱さが残るものの、持ち直しの動きが見られる」と判断。4カ月連続で据え置いた。10月の個人消費は百貨店、スーパー、ホームセンターが前年を上回り、他の4業態は下回った。
ヒアリングでは「10月は後半から気温が下がり、冬物コートが売れ始めた。おせちの予約も出足から好調で、客足が戻ってきていると感じている」(百貨店)との声が上がっている。
この他の公共工事、住宅建設、民間設備投資、雇用動向の4項目は、前月から判断を据え置いた。
















