グランプリ

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 「JRA(日本中央競馬会)からのお知らせ」と題したプレスリリースが定期的に記者の手元に届く。中央競馬の主要レース結果や今後の取り組み、コラムなど盛りだくさんの内容で、つい仕事をするのも忘れて読み入ってしまう。

 最新の12月号で、JRAの新型コロナウイルス感染対策への支援策が紹介されていた。日本赤十字社、中央共同募金会に10億円ずつ、競馬場やウインズなどがある市区町村に計13億6000万円を寄付するなどの内容。私利私欲の念がこもっていた外れ馬券も、公益で役立てばきっと成仏してくれるはず。そう言い聞かせたい。

 中央競馬の総決算、有馬記念が26日、中山競馬場で行われる。世相をたびたび反映させるグランプリレース。ファン投票1位のエフフォーリアは史上最多の26万票余りを集めた。歴史的な名馬とレースを送り出し続け、ファンを引き付けてきた証しだろう。コロナ禍により漂い続ける閉塞(へいそく)感を吹き飛ばしてほしい。

 今年は名馬が引退を早々に決めた年でもあった。無敗の三冠馬コントレイルをはじめ、グランアレグリア、ラヴズオンリーユーと一時代を画したスター馬たちが既に有終の美を飾った上、ターフを去った。グランプリ4連覇を狙うクロノジェネシスも有馬がラストラン。前述の引退馬は、牡馬は種牡馬、牝馬は繁殖馬として、安平町で供用される。世代交代が時代の移り変わりも予感させる。(金)

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