来年夏の参院選道選挙区(改選数3)は、構図が定まらない状態が続いている。2議席維持を目指す立憲民主党は現職の徳永エリ氏(59)が22日に札幌市内で3選へ向け出馬の意向を表明したが、同じく現職の鉢呂吉雄氏(73)は21日に自身のフェイスブックで突然の不出馬を表明して候補選考作業は越年が濃厚に。一方、自民党も現職の長谷川岳氏(50)の公認を決定しているが、2人目の候補には6人が手を挙げて選考作業は年を越す可能性が高い。今のところ投開票日は7月10日が有力視され、逆算すると公示日まで約6カ月に迫る。知事選並みの運動量が必要とされる広い選挙区で、両党とも候補擁立作業を急ぐ構えだ。
■立憲民主党
「12月16日に逢坂誠二道連代表からどうするのかと意向を聞かれ、3期目に挑戦させていただきたいと話した。次の参院選へ向けて、私の決意表明とさせてもらいたい」
22日夜に札幌で開いた政治資金パーティーの席上、徳永氏は後援会など支持者に出馬への意向を表明した。終了後、記者団の取材に応じ「私の思いは伝えた。あとは道連や党本部がどう判断するかになる」と述べた。
一方、不出馬を表明した鉢呂氏の後継として2019年の知事選で鈴木直道氏との一騎打ちに敗れた石川知裕元衆院議員(48)が「公募があれば応募したい」と意欲を示しているが、道連内に石川氏擁立に慎重論もあり、なお流動的だ。現職の徳永氏と新人の擁立は道連の判断になるが、透明性を高めるために公募方式も検討している。支持母体の連合北海道の杉山元会長は「連合と立憲民主党道連、国民民主党道連、北海道農民連盟の4者がまとまって対応し、早急に候補を擁立することが重要だ」と指摘する。
■自民党
長谷川氏に続く2人目の候補については、道連内に友好団体や有識者も加えた選考委員会(高井修委員長)を設置。これまで2回の会合を開き、候補の絞り込みに入っている。
候補は密室で決めるのではなく、透明度を高めるために公募。作家の森久美子氏(65)、元道議の柿木克弘氏(53)、元HBCアナウンサーの鶴羽佳子氏(53)、道議の大越農子氏(51)が自薦で、道議の八田盛茂氏(65)と前衆院議員の船橋利実氏(61)が他薦で応募している。
選考委では既に6人のプレゼンテーションも終え、3回目の25日の会合で19人の委員の意見集約を図る構え。委員長代理を務める高橋はるみ参院議員(道連会長代行)は「できれば年内に決めたいが、場合によっては越年もある」とし、「スピード感を持ち、かつ慎重に、道民に分かりやすい透明性を持った形で決めたい」との姿勢だ。
■他党
道選挙区には、共産党が新人の松橋千春氏(39)、NHKと裁判してる党弁護士法72条違反で(NHK党)が新人の斉藤忠行氏(30)を既に擁立済み。国民民主党も独自候補擁立を検討しているほか、10月の衆院選で全国的に躍進した日本維新の会の動向も注目されている。
前回(2019年7月)は9人、前々回(16年7月)は10人が出馬しており、今回も乱立選挙になる可能性がある。
















