読者から寄せられた声を紹介する当紙の「なんでもトーク」欄。年内の掲載は24日が最後だった。
コロナ禍も2年目、2度の緊急事態宣言で外出自粛期間が長かった今年のこの欄は、身近な暮らしの話題で何度か沸いた。例えば屋外での焼き肉。例年にない暑い夏となり、自宅の敷地内で楽しむ家が増えたが、暑さで窓を開けざるを得ない隣家は煙と臭いに悩まされた。我慢すべきは焼き肉か、それとも煙と臭いか。さまざまな意見が寄せられた。
庭で実を結んだ4鉢の果実が収穫目前になくなり、心が傷付いた人の話も注目された。「鳥や動物の仕業では」「人の仕業と分かるから気分が悪くなったのだ」「育ててきた豊かな時間を宝物にしてほしい」などの声が届き、共感する人やいたわる人がいただけに、こうした問題の発端をつくる人がいなくならない現実を残念に思った。
おうち時間が増え、家族と過ごしたり、趣味や教養を高める時間を大切にする人が増えた。そんな年ならではのことだったのかもしれない。
来年はどんな話が寄せられるだろう。第6波や変異種オミクロン株が心配されるが、ワクチン接種などが功を奏し、当面大きな感染拡大がなければ、人々の視点はまた変わる。今年とは方向性の違う意見、疑問、問い掛けがあるのかもしれない。親切にしてもらったことへの謝意などは折々に届くが、個人的には読んだ人を笑顔にするトークを待ち望んでいる。(林)









