苫小牧署管内 2021事件・事故(上) 防犯強化の重要性浮き彫り 特殊詐欺後を絶たず 暴走運転は全国ニュースに

苫小牧署管内 2021事件・事故(上)
防犯強化の重要性浮き彫り 特殊詐欺後を絶たず 暴走運転は全国ニュースに
歳末の犯罪防止へ警戒を強化している苫小牧署

 苫小牧署管内(東胆振1市4町)では、今年も殺人未遂から特殊詐欺までさまざまな事件があった。刑法犯認知件数も前年より増え、防犯対策の重要性を再認識させられる1年となった。

 全国的なニュースになったのは、6月に苫小牧市拓勇西町のコンビニエンスストアの駐車場で起きた暴走運転事件。無職の30代男が軽乗用車で、故意に自転車の男性をはね、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。男はその直前、前方を走る乗用車に繰り返し追突し、乗っていた女性にけがを負わせていたことも判明。その場に居合わせた人が撮影した動画がテレビのニュースや動画投稿サイトなどで流され、大きな話題となった。

 8月には当時のむかわ町議会副議長が、道路交通法違反(酒気帯び運転)の疑いで現行犯逮捕された。パトロール中の署員が無灯火で走る車を止め、職務質問したところ呼気から基準値の6倍以上のアルコールが検出された。本人は9月14日の町議会定例会で謝罪し同日付で町議を辞職した。

 11月には苫小牧市美園町のペット用雑貨店で敷地内の灯油タンクのホースが切断され、木造物置が全焼する事件があり、今月2日、50代の男が器物損壊と非現住建造物等放火の疑いで逮捕、送検された。

 特殊詐欺事件は、6月から9月にかけて計3件起きた。現時点では前年に比べて6件少なく、被害額も997万円減の計275万円となっているが手口は巧妙化している。6月から7月にかけ、苫小牧市の80代男性がパソコンのウイルス除去費用名目で約100万円をだまし取られたのを皮切りに、7月中旬には同市の80代女性が警察官を名乗る女性から「通帳を勝手に作られている」とキャッシュカード2枚と預金約100万円を奪われる事件が発生。8月下旬から9月上旬にかけては、同市の70代男性が融資保証金名目で、約230万円を詐取された。

 同署はパソコンやスマートフォンでウェブサイトを閲覧中、コンピューターウイルス感染を装った警告を表示、電話連絡させてウイルス除去費用を電子マネーで支払わせる「テクニカルサポート詐欺」への警戒を強化中。同署生活安全課は「何かおかしいと感じたときには、身近な家族や友人、警察に相談を」と訴えている。

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