苫小牧市の岩倉博文市長は苫小牧民報社の年末インタビューに応じ、2022年の抱負を語った。新型コロナウイルス対策や都市再生コンセプトプランの具現化、脱炭素社会の実現などに向け、積極的に取り組む考えを示した。
―コロナ対策では今後、感染防止と経済の立て直しの両立が求められる。
「当面、オミクロン株が北海道でどうなるのかによる。感染が拡大すれば、一段と強い感染防止対策と同時に、個人事業主への経済対策も必須になる。感染状況を落ち着かせることができれば、経済対策にもなり、二つはリンクしている」
―プレミアム付き商品券の第3弾は。
「市民、事業者の両方にとって効果がある。市議会からも要請があるので、しっかり考えたい。ただ、今までと同じモデルになるかどうかは検討中。道の交付金も見極めながら、総合的に判断したい」
―3月に公表した「都市再生コンセプトプラン」に込めた思いは。
「まちづくりに対するイメージを出すべきだという課題があり、専門家の意見も聞きながら、できたプラン。まちの顔として駅前をどうするのか。あるいはキラキラ公園や苫小牧港漁港区のゾーンも含めて、ウオーカブルな(歩きたくなる)まちづくりも発信させてもらった。環境醸成には、まだ数年はかかるだろう」
―プランの具現化にはJR苫小牧駅南口の旧商業施設「駅前プラザエガオ」の問題解決が必要だが。
「プランにかかわらず、大きな問題だ。一日も早い解決のため、努力をしなければならない」
―プランでも言及した脱炭素社会への道筋は。
「脱炭素化のコストは間違いなく増え、企業は不安を抱えて取り組んでいる。国際公約なので、政府は予算措置をしっかりやる考えを前提にしてほしい。市として情報を把握し、地場企業を含めた情報共有が重要と考えている。来年4月から市職員を環境省北海道事務所に派遣する」
「市民にも、自らできることを考えてもらいたい。なぜ脱炭素化が必要なのか。特に子どもたちには先に知ってほしい。先生たちにも協力をしてもらい、子どもたちと運動を起こしていけたら」
―IR(カジノを含む統合型リゾート)誘致に対する現時点の考え方は。
「国際リゾート構想の大きな柱に統合型リゾートを位置付けることに変わりはないが、ボールは今、国や(申請権者の)道が持っている。道の担当者との作業は順調に進み、情報交換もできている」
―災害対策は。
「避難プロセスに感染防止対策を頭に入れないと駄目な時代になり、できる範囲で訓練を重ねる。本当はより大規模な総合防災訓練の年だったが、コロナでできなくなった。大型の訓練が1年置きの実施でよいのかとも感じており、新年度に議論をしようと思う」
―来年7月で4期目の任期が終わる。
「後援会の声を大事にしてきた経過がある。3月の後援会の集いで、(市長選への出馬を)やるか、やらないのかの表明をすることになると思う」
―ジェンダーギャップの問題をどう捉えるか。
「この問題は人権、経済の面とさまざまな角度から考えないと、日本経済すら成り立たなくなる。人手不足はより深刻化する。誰もが活躍できる社会を真剣に考えないといけない」
―新年の抱負を。
「任期満了まで限られた時間しかない。課題解決のため、もっともっと汗を流していかなければならない」
















