充電

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 北京五輪まで1カ月強。冬の大会は道産子が活躍する。特に女子アイスホッケーは苫小牧ゆかりの選手が多く、応援も熱くなる。年明けには総仕上げの苫小牧合宿。でき得る最善の調整を目指す。

 各競技で続々と代表が決まっている。先日は北見市を拠点に活動するカーリングのロコ・ソラーレが五輪世界最終予選のプレーオフで韓国に勝ち、残る2枠の一つを物にした。前回の2018年平昌大会で銅メダルの快挙を成し遂げたチーム。それぞれが役割を果たし、誰かが不調の時は仲間が必ずリカバリーした。一人一人が黄梅桃李(り)の存在感を示す。窮地にしなやかなメンタリティー、チームワークに魅力を感じている。

 今季は五輪確定の最短距離だった2月の全日本選手権で優勝を逃し振り出しに戻っていた。世界最終予選に向けた日本代表決定戦では、5戦3勝制の初戦からライバルチームに2連敗し崖っ縁に。そこから3連勝と劇的な逆転で代表となった。世界最終予選はリーグ戦で首位に立ちながら、最後の試合で格下のトルコに敗れてプレーオフにまわった。気持ちを切り替えて臨んだ韓国戦は「気合と根性」で競り勝ち五輪切符を手にした。

 体現したのは、諦めないこと、不撓(ふとう)不屈、仲間を信じること、自分を信じること。勝敗とは別に立ち向かうその姿に自分の気を充電する。そうしてあしたからの日常も感染症との戦いは続く2022年に、希望を描く。良いお年を。(司)

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