ゆとり

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 新千歳空港で1日から、悪天候により定期便の運航が乱れ、5日にようやく収まった。1日からの累計で、欠航は300便超え、30分以上の遅延は500便超え。大手航空各社のUターンラッシュのピークと重なった3、4両日、国内線ターミナルビルの出発口付近は混雑した。

 新型コロナウイルス流行前のラッシュ時に戻ったような長蛇の列。ソーシャルディスタンス(社会的距離)の確保や「密」の回避は難しい。搭乗時間が刻一刻と迫る焦りを表すように、客同士の距離は自然と詰まり、むしろ密着せんばかり。マスクの着用や手指の消毒で、コロナ対策が徹底されていたことを、信じたい。

 遅延などへのいらだちを周りに知ってもらいたいわけではないだろうが、旅客が大声を出して航空各社の従業員に詰め寄る場面も見た。そもそも北海道の交通網が、冬に雪の影響を受けるのは当たり前。定時運航を守ろうとする関係者の努力は尊いはず。焦りや怒りをぶつけたところで、飛行機や電車が、速くなるわけでもあるまい。

 苫小牧市内も年明け、車道がほぼつるつる路面で、5日は久々にどか雪。あちこちで車両の事故を、目の当たりにする。かくいう当方も、以前に書いたが、冬道運転で2度、結構な事故を経験した。自戒を込めて、急ブレーキや急発進、急ハンドルなど「急」のつかない運転を励行している。時間にゆとりを持って行動したい。(金)

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