雪かき困難者を手助け、「除雪隊」の活動広がる、地域での孤立化防止にも

雪かき困難者を手助け、「除雪隊」の活動広がる、地域での孤立化防止にも
高齢者宅の雪かきに励む桜木町町内会の除雪隊=5日

 日常生活で手助けが必要な人を地域全体で支える新たな仕組みとして、高齢者宅の「除雪隊」を結成する動きが苫小牧市内で広がっている。住民有志が支援対象者の自宅前の雪かきを代行する取り組みで、今年度は五つの地域で活動。一晩で28センチの降雪があった5日も各所で隊員たちが活躍した。

 市内では除雪困難者の支援策として、これまでも市が「雪かきボランティア」を展開。要支援者と協力者をマッチングし、10センチの積雪があった際に駆け付ける仕組みだが市内全域での事業のため、要支援者と協力者は必ずしも同じ地域在住ではなかった。

 一方、除雪隊は基本的に町内会単位で結成する。高齢や障害などで雪かきが困難な人と協力意向を示す「隊員」を町内会が募り、名簿を作成。出動条件となる降雪量や隊員の集合時間、集合場所をあらかじめ決めておき、必要なときに集まって活動する。市内では2007年、北光町町内会で初めて結成された。

 市と市社会福祉協議会は、雪かき支援にとどまらず、要支援者の存在を近隣住民が認知することで孤立化を防ぐことができる―と今年度、協働で除雪隊の普及事業に着手。市社協が中心となって各町内会に同町内会の除雪隊の活動内容や運用のノウハウなどを紹介したところ、同町内会のほかもえぎ町町内会、桜木町町内会、日吉町町内会(老人クラブ明和会)、宮の森町内会が除雪隊を結成することとなった。

 久々の大雪となった5日、桜木町町内会では、三澤伸吉会長ら役員数人と市福祉部の職員3人が隊員として高齢者宅へ出動。支援を受けた一人暮らしの80代女性は「大雪で困っていたので、本当に助かる」とほっとした様子だった。

 同町内会は今月の町内会報で除雪隊を取り上げ、支援を要する人や協力者を募集中。町内に四つの「隊」を立ち上げたい考えだ。三澤会長は「近隣住民同士が(個別に)助け合ってきたがみんな高齢化しており、グループ単位での活動は有意義」と強調。雪が降り続いた場合の対応など課題も見えたが、「協力し、より良いものにしたい」と語る。

 市介護福祉課の担当者は「助け合い、見守り合う地域づくりのため、各町内会の理解を得て除雪隊の活動を市内全域に広げていきたい」と話している。

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