春

 3連休明けに本道全域にもたらされた大雪。苫小牧市内は積雪量20センチ足らずだったものの、わが家の周りの湿った重たい雪の除去・排出にいつもの3倍ぐらいのエネルギーを消費した。腕のだるさに体力の無さを思い知らされた。

 新型コロナウイルスの第6波が全国各地に押し寄せている。主役は従来のデルタ株から新変異株オミクロンに置き換わりつつある。本道ではまだ少数だが、沖縄県では既に7割以上がオミクロン株の感染者だという。大阪府も6割に達し、いずれ本道もオミクロン株に移行していくのだろう。

 デルタ株の最大4・2倍とされる感染力を持つオミクロン株は、その特徴をつかめずにいたが、感染の広がりによって少しずつ分かってきた。感染力は強いが、感染者の大半が無症状か軽症にとどまり、重症化に至る人はごく限られるということらしい。無症状の人が多いことが、逆に感染者を広げる要因となっている可能性もある。

 専門家は、感染者が爆発的に増加すると、重症化する患者の絶対数も増え、結局、医療逼迫(ひっぱく)につながると警鐘を鳴らす。国は3回目ワクチンの接種準備を進めているが、同種ワクチンの繰り返し接種に疑問を呈す国際機関もある。

 一部地域で医療崩壊に陥った第5波の二の舞いを演じないため、今は手洗い・マスク着用・3密回避―の基本対策を着実に継続するしかない。一陽来復の春が来ることを切に願う。(教)

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