かつて氷都・苫小牧の冬の風物詩だった公園のスケートリンクも、今冬に設置を予定する町内会は市内6カ所にとどまる。近年の気候変動で少雪や暖かい日が多い上に、町内会の造り手不足が背景にある。1985年度のピーク時に63カ所あった公園のリンクは、今やその1割程度まで激減。今冬も苦戦を強いられるリンク造りとなっている。
北光町町内会は3年前から、未来の森公園の一画にリンクを設置。同公園指定管理者の緑豊建設の協力も得て続けている。リンクは縦10メートル、横20メートルの木枠の囲いを設け、雪が降るのを待って2日から雪踏み。翌3日から水まきを繰り返し、完成間近だった。ところが11日夜に雨が降り、12日は4月並みに気温が上昇。町内会長の木村健二さん(77)は「またやり直しだ」と嘆きながらも、「心待ちにする小学生から『いつできるの』と声を掛けられる。何とかいいリンクを完成させたい」と気を取り直す。
東開町内会がリンクを造成している沼ノ端南6号公園は12日、足を踏み入れられないほどの雪に覆われた。町内会長の三海幸彦さん(74)は「青少年対策部を中心に取り組み、『よい氷ができた』と話していた。雨と雪の影響がどうなるか」と心配そうに語った。
市は氷上スポーツの振興を目的に、公園内でのリンク造りに使える助成金を、申請があった町内会に出している。完成したリンクは市職員が検定し、状態を確認する。85年度は47町内会63カ所に助成したが、2000年度は16町内会20カ所まで減り、05年度以降は1桁で推移。20、21年度は6町内会6カ所にとどまる。
スポーツ都市推進課の担当者は「雪がないといい氷ができないが、12月までに降らないことがある上、寒い日も長く続かない。製氷の技術と経験を持つ人も少なくなっている」と指摘。リンク数の減少はやむを得ないとする一方で、「市の支援は、身近にスケートが体験できる場を―との狙いもある。氷都の文化として大切にしたい」としている。
















