千歳川流域の治水対策の柱となる千歳川遊水地群の完成式が15日、恵庭市民会館大ホールで行われた。流域となる千歳、恵庭、北広島、江別と空知管内の南幌、長沼の4市2町の関係者ら約120人が出席。36万人の流域住民待望の遊水地群の完成を喜ぶとともに、洪水被害のない安心で安全な地域づくりを誓った。併せて残る治水事業の早期完成に期待を込めた。
冒頭、完成式を主催した札幌開発建設部の石川伸部長が1975年、81年の大洪水に触れ「千歳川は中下流域に広大な低平地が広がり、治水対策が難しい全国屈指の流域。近年の気候変動による集中豪雨の増加を踏まえ、流域の安全・安心の確保に向け、今後も堤防強化などの治水対策を進めたい」とあいさつ。事業者代表の中山展宏国土交通副大臣が「遊水地群の完成は、道央地域全体の活性化に貢献するものと期待する」と式辞を述べた。
続いて札幌開建の武田淳史千歳川河川事務所長が遊水地群の整備概要を報告。北海道千歳川水系治水連絡協議会会長の原田裕恵庭市長が、明治43年以来の治水事業に触れながら「中止となった千歳川放水路に代わり、2005年に策定された30年の河川整備計画。気候変動で災害リスクが高まっている。残る堤防整備、石狩川の洪水調節施策等全事業の完成を強く願う。百有余年にわたる治水事業完遂の歩みを次代につなぐことがわれわれの役割」と述べて引き続き流域の治水事業の着実な実施を求めた。
この後、来賓と4市2町の首長ら14人がくす玉を開いて遊水地群の完成を祝賀。千歳川治水対策促進連合期成会の宮田寛会長の発声で万歳を三唱して式典を締めた。
■遊水地群の整備 千歳川流域4市2町内に分散して6カ所、延べ5000万立方メートルの遊水地を整備した。現地調査、用地取得、道路・水路等の移設、遊水地内の掘削、周囲堤の盛り土、排水門・越流堤等の整備という流れで2008年度から19年度までの12年間、約1150億円を投じて集中的に整備し、20年に完成・供用開始した。
















