苫小牧西港で30センチの津波 被害なし フェリー運航に影響 欠航や遅延相次ぐ トンガで大規模噴火

テレビなどで情報収集する危機管理室の職員=16日午前9時半ごろ

 南太平洋の島国トンガ沖で15日に海底火山の大規模噴火が発生し、気象庁は16日午前0時15分、苫小牧市を含む北海道の太平洋沿岸地域に津波注意報を発令した。同0時38分ごろ、苫小牧西港で最大30センチの津波が観測されたが、苫小牧署や苫小牧市消防本部、苫小牧海上保安署などによると、被害はなかった。市は防災計画に基づき同0時半ごろから市役所本庁舎に参集し、8人体制で情報収集に当たった。気象庁は同午後2時に注意報を解除した。

 市消防本部は同日、広報車を出し、警戒を含め市内全海域を巡回した。市危機管理室には「避難はどうすればよいか」などの問い合わせが約30件あり、避難の必要はないものの海岸や河口付近に近づかないよう注意を促した。

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 注意報の発令に伴い、苫小牧港を発着するフェリーは8便が欠航し、遅延が相次いだ。16日午後2時に津波注意報が解除されるまで苫小牧港に入港できず、沖合で待機するなど影響が出た。

 苫小牧西港フェリーターミナルを利用する川崎近海汽船は同日、苫小牧―八戸間で運航する8便を欠航、4便が遅れた。17日以降は通常運航に戻るという。商船三井フェリーは16日に苫小牧―大洗間で3便、太平洋フェリーは苫小牧―仙台間の2便で遅延が発生した。苫小牧東港を発着する新日本海フェリーは16日の敦賀発苫小牧行き1便の到着を苫小牧港から小樽港に変更した。

 苫小牧東港では、15日深夜に出港する予定だった敦賀行き新日本海フェリーが欠航となり、厚真町の厚南会館に16日午前1時ごろ、避難所が設置された。乗船を予定していた3人が自主避難し、一夜を過ごした滋賀県の自営業、小原忍さん(53)は「仕事に合わせて16日までに帰る予定だったが、まさか津波で遅れることになるとは。何もすることもない」と苦笑いを浮かべた。

 航空機にも影響があり、宮城県に注意報が出されたため新千歳空港発着路線は仙台線4便が欠航した。

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