防災意識向上願って 東日本大震災の被災地写真展示 宮の森町の 田中敏文さん

防災意識向上願って 東日本大震災の被災地写真展示 宮の森町の 田中敏文さん
被災地で撮影した写真を展示した田中さん

 苫小牧市宮の森町の田中敏文さん(71)は、東日本大震災の被災地を毎年のように訪れ、撮影した写真を市内に展示する活動を続けている。過去に宮城県気仙沼市の児童を苫小牧に招いたこともあり、教訓を広く市民に伝えることで防災意識の向上を願っている。

 田中さんは2011年3月の震災発生後、同年7月に気仙沼市と岩手県宮古市の避難所を訪れ、育てたホタルを被災者に見せるボランティアを行った。12年から16年までは宮の森町内会が中心となり、気仙沼と苫小牧の児童が交流する「気仙沼キッズ北海道体験学習」も実施した。

 気仙沼市民とのつながりができ、19年まで毎年同市を訪れた田中さんは、復興が進む一方で、「これまで3世代一緒に暮らしていた家族が震災で分断され、孤立化も進んでいる」と心配する。新型コロナウイルスの感染拡大で20、21年は訪問できなかった。

 昨年12月には、同市の寺院や気仙沼湾横断橋、岩手県陸前高田市の高田松原などを撮影した写真約10枚(A3サイズ)をのぞみコミュニティセンターに展示した。今後、苫小牧市民活動センターでの展示も考えている。

 3月で震災発生から11年。宮の森町では定期的に避難訓練を行っているが、近年の苫小牧の状況について「災害への認識が薄いと感じることもある」という。「災害が起これば町や生活は変わってしまう。訓練で防災意識を高め、知識を身に付けることが必要だ」と話している。

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