国の特別天然記念物タンチョウの越冬分布調査で、道は昨年12月3日に全道349カ所で一斉に実施した2021年度第1回調査の結果をまとめた。個体数を目視で確認する調査で、胆振管内では苫小牧市と安平、厚真、むかわ3町の計13カ所で実施。苫小牧市とむかわ町で、前年より5羽少ない成鳥3羽を確認した。
全体では道東を中心に41市町村の生息地や飛来地で調査し、前年より158羽少ない937羽(成鳥829、幼鳥72、飼育個体36)が確認された。初めて石狩管内でも2羽を確認した。胆振管内の3羽は、苫小牧市が成鳥のつがい2羽、むかわ町が1羽だった。
タンチョウの生態に詳しい専修大学北海道短期大学の正富宏之名誉教授は数が減った要因について「調査日までの気温が高く推移したため、給餌場以外の人目に付きにくい場所に広く分布した可能性がある」と指摘する。石狩管内での確認にも触れ「道央への分布拡大が徐々に進みつつある証し」とコメントした。
むかわ町民ら有志でつくる「むかわタンチョウ見守り隊」の小山内恵子代表は「町内の個体は(10羽が確認された)日高管内に移動したのだろう」と推測していた。
越冬分布調査は、絶滅危惧種タンチョウの生息域の把握などを目的に道が1952年度から実施。89年度からは、事前に目撃情報などが寄せられた場合、第2回を実施している。21年度の第2回は25日の予定。道内での確認数は初回の52年度に33羽だったのが、2016年に過去最多の1320羽を確認している。
















