駒大苫小牧高校卓球部の名古屋幸希(3年)、荒井正明(2年)、湯田康太郎(同)の3人は、24日に東京都で開幕する天皇杯・皇后杯全日本卓球選手権大会に出場する。一般とジュニアの各部門の日本一を競う大一番に臨む。
名古屋は昨年10月の北海道予選の道卓球選手権大会男子シングルスで7位に入り、全日本切符を手にした。5回戦では能戸大夢(JR北海道)に0―2からの逆転勝利。マッチポイントまで追い込まれたが巻き返して3―2で競り勝った。
横回転をかけるレシーブ「チキータ」が逆転のカギとなった。コースを分散して放ったレシーブが能戸に有効となり「甘い球にならないように返すことができた」と語った。
「最終学年になってからの卓球への取り組みは素晴らしい」と小林正佳監督の評価も高い。自主的に練習メニューを組んで鍛錬を重ねてきた力を全日本の大舞台にぶつける。目標はスーパーシードの吉田雅己(木下グループ)とぶつかる4回戦進出。「初戦から自分のプレーをして一つ一つ勝ち上がりたい」と意気込みを語った。
2年生以下の新チームで主将を務める荒井は、道予選ジュニア男子シングルスで3位。準決勝では中学時代からのライバル、千年颯太(北科大高)に敗れた。
千年との対戦ではバックハンドを狙われた。「バックに厳しい球を打たれてもカウンターで返せるように練習してきた」と話す。全日本の目標はベスト16。「アグレッシブな攻めをしたい。競った場面でも思い切ったプレーができれば」と気合十分だ。
湯田は道予選ジュニア男子シングルスで5位。自身初の全国大会の切符を手にした。バックサイドに入った球でも得意なフォアハンドで打ち返す強靱(きょうじん)なフットワークが武器。小林監督は「声を出して圧倒するファイター」とプレースタイルを評価する。「全国の壁は厚いと思うけど、いい経験にしてほしい」とエールを送る。湯田は「一つでも多く勝てるように頑張りたい」と抱負を語った。

















