苫小牧市で新型コロナウイルス感染が急拡大したことを受け、岩倉博文市長は18日の定例記者会見で、市民に感染防止対策の徹底などを訴えるメッセージを発信した。市内の新規感染者数は9~15日の1週間、昨年6月以降の市町村別公表では過去最多の91人、人口10万人当たりで53.5人と「第5波」超え。感染症指定医療機関の苫小牧市立病院は18日、感染症病床を13床から24床に拡大した。
市長は記者会見で「大変厳しい数字。予断を許さない状況が続く」と険しい表情を見せた。成人式関連のクラスター(感染者集団)も発生したが、「幅広い年代で感染が急拡大している。家庭内での感染も多い」と指摘した。その上で「メッセージ」として▽3密(密接、密集、密閉)の回避▽マスクの着用▽手指消毒▽換気―など「基本的な感染予防策を日常生活の中で徹底して」と呼び掛けた。
市立病院では、入院患者が昨年12月の数人に対し、直近1週間は1日平均6人程度と増加。患者のおよそ半分が中等症、残り半分は中和抗体薬を投与するための入院で、「回転」は比較的早いという。人工呼吸器が必要な重症者はなし。佐々木薫事務部長は「直ちに病床が逼迫(ひっぱく)する状況ではない」としつつ「ワクチンの未接種者で中等症になっている方も見受けられる」と説明した。
同病院は18日、道が医療提供体制のフェーズ(局面)を1から2に引き上げたことを受け、病床を「第5波」などで最大だった昨年10月19日以前の24床に戻した。以前の24床体制では3病棟を休止したが、現在の24床体制は休止2病棟にとどめる方針。残る一般4病棟の患者を調整しながら、「マンパワー」を生み出すとしている。
苫小牧保健所によると、9~15日の1週間の管内(東胆振1市4町)感染状況は、年代別で30代までが61%、40、50代が21%、60代以上が18%。感染者の約9割がワクチンを2回接種済みで、症状はせきや喉の痛み、鼻水などの軽症がほとんど。同保健所は▽マスク着用などいま一度基本の対策徹底▽人の集まる場所を極力避ける▽冬でも換気を定期的に―などの対策を求め「ワクチン接種済みの方も油断せず、体調に異変を感じたらかかりつけ医などに電話を」と訴えている。
















