カネカ 苫東に医療工場 グローバル展開の生産拠点に 7月着工、24年5月稼働目指す

カネカ 苫東に医療工場 グローバル展開の生産拠点に 7月着工、24年5月稼働目指す

 医療や食品などの総合化学業大手、カネカ(本社東京、田中稔社長)は24日、苫小牧東部地域の臨空柏原地区に、医療機器の工場を新設すると発表した。医療機器を世界的に展開する一大生産拠点で投資総額は約100億円。今年7月の着工、2024年5月の稼働開始を目指しており、道や苫小牧市の関係者は歓迎の声を上げている。

 同社は株式会社苫東から苫小牧市柏原8・1ヘクタールを取得。医療機器分野で米国や中国などの需要拡大を見据えており、苫小牧進出の理由を同社IR・広報部は「空港や港が近い物流の要衝で、グローバルに展開することができる。各種インフラも整備された日本有数の工業団地」と説明する。

 苫東では血液を浄化する療法に使う装置、血中悪玉コレステロールの浄化器「リポソーバー」、重症化した閉塞性動脈硬化症に対する「レオカーナ」などの製造を計画。同社は「製造プロセスの自動化、高度化による生産性の高いスマート工場とする」と話す。

 また、同社が製造する産業用太陽電池も設置し、脱炭素社会の実現に貢献する。建設する工場や新規雇用の規模は現時点では未公表だが、医療以外の事業拠点としても積極的に活用する方針で、「工場新設による供給基盤の確保で飛躍的な事業拡大を図る」と力を込める。

 世界につながる生産拠点の誕生に、鈴木直道知事は「道として取り組んできた健康長寿産業の集積に大いに弾みがつく。本道経済のけん引を期待している」などとコメント。岩倉博文市長も「新たな雇用の創出や地場企業の発展など、本市の経済振興にも大きく寄与する。地域に根付いた将来的な事業展開に大変期待している」などとコメントを出した。

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