今冬は雪かきにうんざりしている読者も多いと思う。年明けから苫小牧市も大雪の日が続く。5日に1月としては観測史上1位タイ、24時間降雪量30センチを記録し、その後もまとまった雪に見舞われている。「過去最多」の言葉が、ネガティブな響きを伴う冬。きっと雪の多さのせいだけではないだろう。
新型コロナウイルス感染の急拡大が続いている。日別の新規感染者数は、国内、道内はもとより、胆振管内も、過去最多の更新が続いている。道が週単位で公表する市町村別感染者数では、苫小牧市も既に昨秋の「第5波」を超え、過去最多を更新している。「第6波」が猛威を振るう。
苫小牧保健所管内は、成人式関連でクラスター(感染者集団)が発生したこともあり、最近の感染者は過半数が30歳未満。学校や保育園などで、臨時休業も相次いでいる。症状があってもせきや喉の痛み、鼻水など軽症がほとんど。行動範囲の広い若者、集団生活を送る子どもたちが、無症状のまま、感染を広げるケースもあるようだ。
重症化する人の少なさ、めりはりのない行動制限に、軽視する人がいるかもしれないが、命を守る行動は、やはり続けたい。感染が拡大し続ければ、高齢者ら重症化リスクの高い人が、感染する確率も高まり、医療体制も逼迫(ひっぱく)する。マスク着用や定期的な換気、人混みの回避など、できる対策を徹底したい。(金)









