苫小牧市のホッキ貝漁獲量は2020年、797トンで21年連続水揚げ量日本一を達成した。市がまとめた主要産地別統計に基づく結果で、2位の根室市と比べてほぼ倍と圧倒的なトップ。ホッキ漁を資源管理型で操業する苫小牧漁業協同組合の伊藤信孝組合長は「毎年のことだが、うれしい。おいしいホッキを皆さんに食べてもらえるよう取り組む」と話している。
市は苫小牧産ホッキのブランド力を高めようと毎年この時期、ホッキ漁獲量の市町村別ランキングを発表している。道が毎年まとめる水産統計に、道外主要産地の統計を独自に調査。その結果、苫小牧のホッキは2000年から首位を守り続けている。
20年の苫小牧のホッキは、漁獲量は前年比45トン減だが、2位根室市の438トンと比べ、ほぼダブルスコアの大差を付けた。漁獲量上位自治体は以下、3位が白糠町(釧路管内)、4位が別海町(根室管内)、5位が青森県三沢市だった。
伊藤組合長は「徹底した資源管理の成果」と強調する。ホッキは通常7・5センチ以上で漁獲するところ、苫小牧は9センチ以上と厳しく限定。資源量調査を独自に展開し、資源量に対する漁獲量の割合、漁獲圧を設定し、夏、冬に分けて計画通りの量を水揚げしており、「資源量は安定している。今後も資源管理を続けたい」と意気込む。
一方、同年の1キロ当たりの平均卸売単価は、前年比39円減の409円。近年の魚食離れを示すように、5年連続で下落したことに加え、新型コロナウイルス感染拡大による飲食店の需要減などで価格も低迷。漁獲高は同13%減の約3億2500万円にとどまった。
同漁協は今年度、国際認証「マリン・エコ・ラベル(MEL)バージョン2」の活用や加工品開発など新規事業を進め、ブランド力アップを図っている。伊藤組合長は「時代に合った販売を考え、個人消費を拡大したい。食べてもらえば、苫小牧産ホッキの良さは伝わる」と話している。



















