苫小牧海上保安署は、2021年の管轄海域(苫小牧市、厚真町、むかわ町)での海上犯罪取り締まりと海難発生状況をまとめた。取り締まりは前年比14件増の42件で、海草や貝類の密漁が28件と7割弱を占めた。船舶海難隻数は同4隻減の3隻だった。
取り締まりの内訳は密漁など漁業関係法令違反が28件(前年比3件増)、銃器薬物法令違反8件(同6件増)、刑法犯6件(同5件増)。
漁業関係法令違反は1~7月末にかけ、ノリ約2・5キロ、ツブ貝939個(約6キロ)、ワカメ約400グラムなどの密漁のほか、漁業権を持たない市民が漁具で違法にホタテ11個を採捕した事例もあった。28件中8件は不法採捕目的のはさみや鎌など所持で、銃器薬物法令違反との両方の容疑で検挙された。
同署は引き続き沿岸部のパトロールを強化するとともに「違法行為の摘発には市民の協力が不可欠」として、118番通報の利用を呼び掛ける。
海難事故はいずれも船同士や岸壁への衝突事故。昨年9月には、航行中のイカ釣り船と停泊中のプレジャーボートが衝突した。人身事故は前年比1人減の7人。船員が転倒して腕などをけがしたり、市民が遊泳中に潮に流されて溺れたりした。「自殺」は4人(前年比2人増)、釣り人などの海中転落は0人(同3人減)だった。
同海保の中村敦次長は、船の事故について「見張り不十分や不適切な操船など人為的ミスで起きるケースが多い」と指摘。パトロール中の巡視船の電光掲示板でも注意喚起するなど「地道な指導や啓発活動で、海難ゼロを目指す」としている。
















