苫小牧和光中学校卓球部が、1月11~12日に北ガスアリーナ札幌46で行われた北海道中学選抜卓球大会団体戦男子の部で胆振勢初の頂点に立った。並み居る強豪に相次いで競り勝ち、たった1枠の全国大会(3月、松山市)切符を見事獲得。石川隼丞主将(2年)は「優勝する自信はあった。みんな頼もしかった」と胸を張った。
北海道卓球連盟などが主催した1、2年生チームによる一戦。男子には道内各支部の予選会を勝ち抜くなどした48校が出場し、16組に分かれた予選リーグと各組1位による決勝トーナメントを展開した。試合はシングルス4ゲーム、ダブルス1ゲームの内3ゲームを先取した方に軍配が上がった。
苫小牧支部第1代表として道大会に挑んだ和光は、昨年9月の道選手権カデット(中学2年生以下)の男子14歳以下を制した石川主将、同13歳以下ベスト8の渡邊優樹(1年)をはじめ、畠山彪斗(2年)、水上真(同)、木澤元希(同)、鈴木海翔(同)、藤田博翔(1年)、佐々木遼夢(同)の8人でメンバー構成した。
予選D組を無傷の2連勝で難なく突破。決勝トーナメント1回戦ではあいの里東(札幌)に3―1で勝利した。
目覚ましかったのは2回戦以降。まずは選手層の厚い札内東(十勝)に3―1。4ゲーム目のシングルスに登場した渡邊が、フルセットの接戦を物にしたことが大きかった。2セット先取から追い付かれたが、「自分を信じて悔いのないように思い切り攻めよう」と粘る相手を振り切った。
準決勝の帯広西陵(十勝)、決勝の旭川にはそれぞれ3―2で競り勝った。チーム全員で考えた「オーダーがうまくはまった」と石川主将。シングルスの水上、ダブルスの佐々木・木澤組が各戦で勝利するなど、中学から卓球を始めた選手たちの奮闘も光った。
小学生から苫小牧市内のクラブチームで腕を磨いてきたのは石川主将(北海道菊卓会)、渡邊(North Champ TTC)、藤田(同)の3人のみ。競技歴の浅い選手たちに、自分の練習時間を割いてまで技術指導を行うなどチームの一体感を育んできた。中村玲監督は「総合力は日増しに上がっていた。クラブ生以外の選手にも向上心やひたむきに練習する習慣がついた」と喜ぶ。
全国大会出場まで約2カ月。石川主将は「全員で基礎から見直していきたい」とサーブやレシーブの強化に励む考え。小学、中学と各種全国大会に出場した経験を持つ。「全国のレベルは甘くないけど、まずは1勝を目指したい」と意気込む。渡邊は「ラリー力を磨いていきたい」とさらなる進化を誓った。

















