読書の勧め

読書の勧め

 読書量が年間200冊を超えるという知り合いがいる。単純計算すると1カ月当たり17冊、1日に0・6冊になる。当然、漫画本は除く。

 試しに、その知り合いに張り合ってみたが、すぐさま降参した。自分にとっては、半分の年間100冊でも自信がない。その2倍となるのだからとてつもない数字だ。

 一般的に200ページのビジネス書を読み終えるのに2~3時間を要するとされるが、自分の読書は実にスローペース。毎日、新聞を読むことが業務の一つでその上、読書となれば目も次第に疲れて長続きしない。記者が書く原稿の表記には一定のルールがあり、例えばパンフレットは「配付」ではなく「配布」に統一。水も「ウォーター」ではなく「ウオーター」と書く。こんな細やかな決まりが幾つもあって、街の看板や印刷物を見ても、原稿と同じくチェックしてしまう悪い癖がある。本を読んでいても、つい「違うな」と無用な思いを持ってしまうのだ。

 新しい知識を得たり、自分を未知の世界にいざなってくれたりする読書の魅力は言わずもがなであるが、文化庁の調査によると1カ月に1冊も本を読まない人が16歳以上で47%を占めるという。「時間が無い」が理由だが、あまりにも寂しい数字だ。

 きょうは2月1日。年月の変わり目は何かを新しく始めるための一つのきっかけになる。コロナ禍で在宅時間が長くなっているこの時期、ぜひ家族そろって読書を楽しんでほしい。(教)

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