【北京時事】フリースタイルスキーのモーグルは3日、開会式に先立ち予選が始まる。日本勢は男女4人ずつがエントリーし、男子の堀島行真(トヨタ自動車)、女子で17歳の川村あんり(東京・日体大桜華高)はともに今季ワールドカップ(W杯)で3勝。1998年長野五輪の里谷多英以来、24年ぶりとなる金メダルに挑戦する。
今季W杯で男子は全9戦のうち、前回2018年平昌大会王者のミカエル・キングズベリー(カナダ)が6勝、堀島が3勝。北京大会の優勝争いも2人の一騎打ちになりそうだ。堀島は「金メダルも見えている」と自信をにじませる。
今季は得意なエアの完成度を高め、配点の6割を占めるターンでも高得点を稼いでいる。勝敗を分けるポイントについては「どちらが世界一にふさわしいかだと思う」。完璧な滑りで絶対王者の連覇を阻み、日本男子初の金を獲得できるか。
川村はW杯種目別1位で初の五輪を迎えることになり、「自信を持って滑れている。すごく楽しみ」と充実の口ぶり。平昌金のペリーヌ・ラフォン(フランス)、ジャカラ・アンソニー(オーストラリア)を含めた3人の女王争いが予想される。
スキー板を縦に走らせるカービングターンの習得に励み、世界トップレベルの技術を身に付けた。城勇太ヘッドコーチは「選択肢が増え、状況に応じて対応できるところが安定性につながっている」と分析する。
男子は杉本幸祐(デイリーはやしや)、平昌銅の原大智(日本スキー場開発ク)もメダルに手が届く位置にいる。女子は32歳の星野純子(リステル)が14年ソチ大会以来2度目の出場。チーム最年長の経験を生かしたいところだ。

















