感動

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 節分に年の数だけ豆を食べると一年間、健康に過ごせると言われている。鬼の面をかぶり、豆をぶつけられた風景を懐かしむ。当時は無かった恵方巻きもスパーでは当たり前のように並んでいる。季節の変わり目とも言われる節分だが、日々の気温を見る限り、春の足音ははるか先のようだ。

 一面雪景色の札幌市街地を一望できる大倉山ジャンプ競技場。駐車場から長いエスカレーターで上り、そこからリフトに乗って頂上へ。ジャンプ台のてっぺんから見える風景に目がくらむ。ジャンプは飛ぶのではなく「落ちていく」と表現されるが、実感できる場所だ。そのジャンプ台のブレーキングゾーンの近くにあるのが札幌オリンピックミュージアムだ。

 50年前の札幌冬季五輪の歴史を知ることができる。当時使われたスキーの板やスケート靴など時代を感じさせ、大会の記憶もよみがえる。スキーで育った経験からスキー板など道具の変遷も興味深かった。ジャンプやボブスレーは体験するコーナーがあり、ちょっとした選手気分にも浸れる。

 ミュージアムにもユニフォームが展示されているアイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」が参加する北京五輪があす開幕する。スマイルは今夕に初戦を迎えるが、ぜひ勝って勢いを付けてもらいたい。人権問題で批判される中国での開催。政治色は強くても、五輪のわくわく感は変わらず、感動のシャワーを待ちたい。(昭)

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