税金の仕組み考える 厚南中で租税教室 厚真

税金の仕組み考える 厚南中で租税教室 厚真
オンラインを通じて税について意見交換する生徒

 厚真町の厚南中学校(石田憲一校長)で4日、「租税教室」がオンラインで開かれた。3年生16人が室蘭税務署の担当者から税金の仕組みなどについて学び、考える機会になった。

 今回は、新型コロナウイルス感染症対策として、同税務署と生徒一人ひとりのタブレット端末をつないで実施した。

 担当者は「必要な費用を税金とし、3人からできるだけ公平に集めて」と問題を提示し、所得金額などを課税標準として課す法人税、所得に合わせて課される所得税があることを説明した。

 自動車税、固定資産税など、税金の種類も簡単に紹介。消費税については「景気に左右されず安定した収税を確保できる一方で、家族が多い、所得が少ないなど個々の事情に配慮できない面がある」とした上で、「それぞれの税金には長所と短所がある。たくさんの税金を組み合わせて、誰もが公平感の持てる仕組みになっている」と解説した。

 また、ふるさと納税の仕組みも説明。厚真町は2020年度実績で1万7500件、5億円以上の実績があることや、無人島の宿泊やマグロの解体ショーなど自治体ごとにユニークな返礼品があることを説いた。

 兼本洸埜さん(14)は「身近にある消費税だけではなく、温泉に入るだけでも税金が掛かっていることなど、普段の授業よりも詳しく知ることができて勉強になった」と話していた。

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